2019年7月7日、JASRACが著作権料を徴収するため、音楽教室に潜入調査していたことが判明しました。
潜入調査はJASRAC職員2名によって行われ、2年間にわたり音楽教室に潜入していたとのこと。
警察でもない団体が潜入調査って…身分詐称どうのこうのでまたややこしくなりそう…。
JASRACがここまですると、某テレビ局のような動きに見えるのですが、果たして公共演奏しない音楽教室に演奏権が適用されるのでしょうか?
適用されるとしたら、使用料はいくらになるのか、簡潔にまとめてみたいと思います。
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JASRACが音楽教室に潜入調査!
なんと!JASRAC職員2名が2年間にわたり、音楽教室に潜入していたことが判明しました。
潜入ということは、音楽教室に通う料金はJASRACから出ていたのでしょう。
給料も出て音楽教室にも通えるなんて…!
という思いはさておき。
2年も教えていた生徒がJASRAC職員だったなんて、音楽教室の先生もびっくりですし、その2人はバイオリンの上級者向けのコースだったって絶対気づきませんよね。
それに結構ガチで習ってる感があるんですが。
しかも、成果披露発表会にも出て、こんなコメントを残しているんです。
「とても豪華に聞こえ、まるで演奏会の会場にいるような雰囲気を体感しました」
引用元:朝日新聞社
このようなコメントをしていながら、手のひら返しで著作権料徴収!!
おそるべしです。
そもそも、音楽教室での演奏は公の演奏にならないのでは?
という疑問が湧いたので調べてみました。
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【JASRACが潜入調査】音楽教室に著作権は適用されるの?
音楽教室は公の演奏じゃないから著作権は適用外なんじゃないの?
という疑問が湧いたのはきっと管理人だけではないはずです。
ということでJASRACのホームページを開いて調べてみた結果…。
Q:「楽器教室での演奏は公の演奏に当たらないので演奏権は及ばないのではないですか?」
A:「楽器教室において音楽著作物を演奏する主体は、著作権法上の規律の観点から、当該楽器教室の経営者です。そして、楽器教室における音楽著作物の利用は不特定の顧客(受講者)に対するものですから、公の演奏にあたります。各種教室事業のうちダンス教室における音楽著作物の演奏利用は公衆(不特定かつ多数)に対するものとの判断が既に示されています(名古屋高判平16・3・4判時1870号123頁)。」
引用元:jasrac.or.jp
「音楽教室も立派な公演奏やで!」
という答えでした。
正直、納得いくか!という感情が出てきてしまいましたがよく考えてみれば、
著作権は作詞家や作曲者を守るためのものなんですよね。
日本のほぼ全域の作詞家や作曲者を守っているのが、JASRACなわけです。
JASRACの他にも著作権を管理する団体がありますが、日本のプロの曲の95%
以上はJASRACが管理しているとのこと。
例えるなら、著作権の大型ショッピングモールのような感じですかね。
なので今回の潜入調査の件に関してJASRACが悪い!
とは言えないようです。
【JASRACが潜入調査】音楽教室の使用料は?
JASRACに音楽教室は公の演奏に当たると記されているので、音楽教室が使用料を払うのは免れないでしょう。
では、使用料は一体いくらなのか。
またまた、JASRACのホームページを開いて調べてみました。
結果がこちら
都内の音楽教室の生徒数を調べると、だいたい30人以上100人未満。
教室料金は8000円。
ということで、月々の使用料は12,000円〜40,000円の範囲でしょうか。
また、演奏権は個人経営の音楽教室にも適用されるので、生徒数が多ければ多いほど、
月々の出費が多くなるということですね…。
まとめ
今回はJASRACの音楽教室潜入問題と、音楽教室に演奏権は適用されるのか、使用料はいくらなのか、について調べてみました。
ネット上ではJASRACに対する批判が相次ぎましたが、規定上は問題がないようです。
しかし、やり方がやり方なので世間からは批判されてしまうようですね…。
特にここ最近は音楽を聴ける媒体も増え、著作権問題が増えていることから、
管理を厳しくしたようですね。
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