10月から続く南青山の児童相談所問題。
住民VS港区の対立が問題となっていますが、それぞれの賛成意見、反対意見はどうなっているのでしょうか?
また、港区以外の国民の意見や、芸能人の意見も気になります。
今回は南青山の児相問題の簡単な経緯や賛成派、反対派の意見をまとめてみました。
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南青山の児童相談所問題まとめ!
児童相談所の開設場所は?
港区は2月、南青山に4階からなる、家庭総合支援センターを開設すると発表しました。
計画されている建物がこちら。
場所は南青山5丁目のこの場所。
表参道駅から徒歩1分の場所に空いた、空き地です。
敷地面積約3200平方メートル!
テニスコート12面分の広さなんです!
空き地はこんな感じ。
港区は国から72億円でこの土地を買いました。
そして、33億円で児童相談所が入っている、
家庭総合支援センターを開設すると計画しています。
非常に高い値段のように思えますが、市場価格と比べると、これでも3割から5割程、安い値段だと言います。
家庭総合支援センターとは?
家庭総合支援センターとはこんなところ!
今回問題になっている、児童相談所だけではなく、DV被害を受ける、女性の支援施設なども入っています。
南青山の児童相談所問題の経緯は?
事の発端は、港区が児童相談所を含む、家庭総合支援センターを開設すると発表したこと。
港区は開設する目的としてこのように発表しています。
区では、明日の港区を支える子どもたちを健やかに育むため、都心港区の多様な生活スタイルに対応した家庭への支援、子どもの命と権利、未来を守るきめ細かな支援、社会全体で子育てを支えるネットワークづくりなどに取り組んでいます。「子育てが楽しい」「子ども達の笑顔がうれしい」「子ども自身が自分の未来に夢を抱ける」そんなまちを実現するため、子どもと家庭の総合的支援拠点として、(仮称)港区子ども家庭総合支援センターを整備します。
港区を含む特別区では、児童虐待など児童に関する問題の増加、重篤化に対し、区民に身近な区が地域と一体となり、未然防止から調査、援助、保護、施設等への措置、家庭復帰までを切れ目なく担っていくことを目指し、東京都に児童相談所の移管を求めてきました。こうした中、児童福祉法が改正され、平成29年4月以降、特別区においても児童相談所を設置できることとなりました。
施設の設置にあたっては、都心港区の家庭が楽しくいきいきと子育てを楽しむことができるよう、多様な文化や人との出会い・交流や学習の場として子育てを応援するとともに、子どもと家庭の状況に応じた支援機能と児童相談所の専門機能とを一体化させ、総合的に支援していくため、子ども家庭支援センター、児童相談所(一時保護所含む)、母子生活支援施設の複合施設として整備します。
また、子ども家庭支援センターには、家庭相談センター機能を統合して家庭支援機能を充実させ、母子生活支援施設とともに、妊娠期から子育て期、思春期、児童の自立まで、切れ目なく対応し、児童虐待等の予防及び再発防止機能を一層強化していきます。
(仮称)港区子ども家庭総合支援センターの整備により、子どもと家庭に関する多様な問題を総合的に支援していく児童相談体制を構築するとともに、区内の幅広い子ども家庭支援ネットワークの核として、地域団体を含めた子どもを支援する関係機関をバックアップし、次代を担う児童の最善の利益が優先して考慮され、子どもたちが心身ともに健やかに育っていく環境を整備していきます。
港区はこのように発表し、今年10月14日、住民説明会を開きました。
説明会を開くと一部の住民が猛反発。
怒号が飛び交う説明会となりました。
簡潔にまとめるとこんな感じ。
港区:「困っている児童、母親、その他諸々のために家庭総合支援センターは開設しまーす!」
住民:「ちょっとまった!なんで南青山なの!?他の場所じゃダメなの!?」
なぜ、一部の住民は反対するのでしょうか?
住民の意見をまとめてみました。
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南青山の児童相談所問題・反対派の意見
住民説明会に出席した反対派の意見
出席者の反対意見をまとめてみました。
- 「なんで青山の一等地でそんなもの作らなきゃいけないんですか」
- 「この周辺のランチ単価知ってますか?1600円くらいするランチ単価のところへ、なんで親が施設に子供を連れてくるんですか?」
- 「ネギ一つ買うのも紀伊国屋に行くような状況で、なぜそれがふさわしい場所なのかという疑問も感じます」
- 「入所した子供が1歩外に出ると、そこには幸せな家族、着飾った人、おしゃれなカフェ。その場面と自分を見たときのギャップ。そんな状況が心配」
青山といえば高級ブランドが並ぶセレブ街。
住んでいる人たちも誇りがあるようです。
うーん、児童相談所をつくっても生活には問題ないと思いますけど…。
青山のみらいを考える会・副会長の反対意見
みんな青山に夢を持って今まで取り組んできて、民間の力で”青山のブランド”を作ってきた。
この場所にこういう施設を造るということは、施設に入る方にとっても何か違和感がある
3児の母の反対意見
「南青山の子供達は習い事や塾に通っていて、レベルが高い。もし、児童相談所に通っている子が同じ小学校に通ったら
お金がギリギリでついてこられないし、むしろ可哀想なのでは?」
南青山レベルになると小学校でも格差があるのですね!
親の収入と子供達の友情に関係はないと思いますが…。
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南青山の児童相談所問題・賛成派の意見
- 「(子どもに)あの理由で俺は反対したんだ、っていうことはとてもじゃないけど言えないし、そんな父親にはなりたくない」
- 「今、昔と違って一人で育てられないじゃん。親が」
「社会が育てていかなきゃダメなんだよ」
「港区は財政があるから、便利な方がいいじゃない」
賛成意見が少ないように思えますが、南青山エリアでの取材では、
20人中12人が賛成、残りの8人が反対意見となりました。
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芸能人の意見
松嶋尚美の意見
「私は複雑。もしも、自分の所に(児相)が来るとなったら、引っ越しする可能性があります」とコメント。続けて「それはあまり知識がないから。例えば親に暴行されて『キーッ』となっている子が外に飛び出して、暴力ふるったり、カツアゲしたりするかもしれないっていう変な心配があります。ちょっと悩むことは正直あります。ちょっと私、最悪なこと言ってますけど…」
この発言で、視聴者からの批判が相次ぎました。
尾木ママの意見
「青山のところは本当に交通の便もいいし、閑静といえば閑静だし、最適だと思う。ブランド品のウインドーショッピングでも楽しみながら、ついでに子育ての相談にいこうかとか、気楽にみんなが集まれるセンターがあるっていうのはすごいブランド力上げると思いますよ」
加藤浩次の意見
加藤浩次さんの秀逸すぎる意見がこちら。
【南青山児相建設問題】
加藤浩次「会議の中で『食べ物が高い、良い服着てる我々を見たら嫌な思いするんじゃないか』と言ってたが、何言ってんの。幸せの価値観って全然違うでしょ。良い服着て、良い所住んでるのが幸せだと思ってる事自体が浅ましいし恥ずかしい事だと思う」
良い事言うなあ。 pic.twitter.com/gftFrWdyi9— ブルー (@blue_kbx) December 20, 2018
まるで世間の声を代表してくれたかのような意見。
ツイッターではすでに10万以上も拡散されています。
これほど共感する方が多いということは、反対意見はごくわずかで
賛成している人は大勢いるということがわかりました。
南青山がいい街になるといいですね!
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